002:すくすくスクールの「補食」を考える 〜あるクラブマネージャーからのご意見

夏休みのすくすくスクールホームルーム(注1)で、たまたまその場にいた子ども数人に、「補食がなくなってお腹空かない?」と、問いかけたことがありました。 年齢により、「すいちゃうーぅ」と言う子や「すかなーい」という子がいて、私たちが心配するほど我慢できない子は居ませんでした。

しかし、早い子どもで12:20分の下校時刻から、最長ですくすくスクールが閉まる18時帰りの子どもまで一律に考えることはできません。 「おやつ」とは、「御三時」または「御八つ」と書くように、夕食までの間食として食べるものです。これは空腹を満たすだけ物でなく、用意する側の愛情を感じたり、出す人、食べる側の繋がりを感じさせ、絆を深めることにもなり、精神衛生上大切な時間だと思います。

確かにスタッフの方達が補食に費やす手間など考えると、補食がなくなったことで、その労力を子ども達への見守りに回せたり、熱心に何かに集中することにより空腹感を忘れさせるなど工夫してくれていることに、頭が下がります。子ども達がすくすくスクールにいて、いかに安全に守られているか、元気な子ども達がいて、いかに事故を最小限に食い止めているか、苦労のほどが偲ばれます。

だからこそ「補食(おやつ)」というをひと時が、子ども達の心を開き、その様子を最も近くで観察できる機会となるのではないでしょうか?
ただ、補食のある子と無い子、時間の差など問題点は、解決しなければならないでしょう。せっかく江戸川区の方針で、放課後教室として学童クラブと合併させたのですから、子どもの心を第一に考えた補食制度にして頂くよう望みます。

(江戸川区立小学校・すくすくスクール・クラブマネージャー(注2):2013/11記)

注1:すくすくスクールホームルーム

「すくすくスクール」の部屋を指す。学校内の一教室を利用したり、学校敷地内の別建物を利用するなど、形態は様々。「すくすくスクール」は学校の管轄ではないため、ホームルーム以外の学校施設(体育館、図書室、校庭など)の利用には制限がある。


注2:すくすくスクールの「クラブマネージャー」

「すくすくスクール」において、放課後の子ども達の見守り等を行う地域の方。1校に1名いる。クラブマネージャーには、平成24年度まで報酬が支払われていたが、平成25年度より江戸川区は「財政難」を理由に、これを無報酬とした。【参考:江戸川区HP「難局に直面する行政運営 財政危機と施策の見直し」】

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