えどがわ学童保育フォーラム・設立の主旨

2004年(平成16年)、江戸川区内の「学童クラブ」は、すべて全児童対策事業である「すくすくスクール」に吸収合併されました。この時から学童クラブの子どもたちは、「すくすくスクールに遊びに」くる、「一般登録(H25年度より「すくすく登録」に呼称変更)」の子どもたちと共に過ごすことになりました。


保護者が仕事から戻る時間まで、家に帰りたくても帰れない学童クラブの子どもたち。遊びを求めて不定期にやってくる「一般登録」の子どもたちと同じ空間、 限られた指導員数のもとで、家庭に代わる休息、勉強、遊び、そして"自分"を出すことのできる安定した人間関係……そういう「生活」の場が確保できるのか? 2004年の「すくすくスクール」への吸収、一体化の時から、学童クラブの保護者からは疑問の声があがっていました。

広報えどがわ2003年9月30日号

そのような保護者や学童指導員の不安に対しては、当時の江戸川区は、「これまで通り、心のケアは配慮するので安心して欲しい」と明言しました。

しかし一体化してから徐々に、状況は変わっていきます。まず「一般登録の子ども達が同じ空間にいる」という理由で、それまでの学童クラブの「おやつ」の提供は、3時から4時、そして5時以降と徐々に遅い時間になっていきました。
やがて江戸川区内の学童クラブで施行されていたおやつ(補食事業)は、利用者が少数派になり、ついに2013年4月、「おやつを食べない子どもとの公平を期する」「分け隔てない対応を行なう」などの理由から、完全に廃止されました。

学童クラブで過ごす子どもにとって、心身ともに大切であったおやつ。全児童対策事業となったために、おやつでほっとする時間、夕方のさびしいお腹を満たす手段は、学童クラブの子ども達から完全に奪われました。

その復活を願う保護者とのやりとりの中で、2013年現在において、江戸川区・教育委員会からは、「学童クラブの子どもであるからと言って、特別な配慮は必要なく、一般登録 のこどもと同じ環境を用意することが、すくすくスクール設立当初からの理念であった(2013.8.13江戸川区教育委員会議事録PDF 9ページ目:教育長発言」という説明がなされるに至りました。
※「おやつ(補食)」廃止の経緯の詳細は、「江戸川区・学童補食の継続を願う会」のブログ記事「はじまりは、教育委員会からのお手紙」をご参照ください。

学童クラブに所属する子どもには、外部からの危険の及びにくい、単なる「場所」さえ確保してあれば良いのか?
「すくすくスクール」に一体化することで、「一層充実します!」と江戸川区が描いたバラ色の未来は、いったいどこへ行ったのか?

2003年に描かれたバラ色の未来


私たちは、そういったことに疑問を持ち、就労等で家に親がいない学童クラブの子どもたちが、貴重な子ども時代の放課後の時間を、心身ともに豊かに、みのり多く過ごすためには何ができるかを考え、行動しています。


メンバーについて

「えどがわ学童保育フォーラム」は、東京都江戸川区の全児童対策事業、放課後スクールである「すくすくスクール(学童クラブ)」に子どもを預けて働く、あるいはかつて預けていた、複数名の保護者らで構成されています。

普段はメールを中心にやり取りをしていますが、月に一回程度、区内で顔を合わせてのミーティングも行っています。また特に代表者などは設けず、各々が自分のできる範囲、得意分野などを活かして、相談し合いながら活動しています。

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